2011年01月29日

食のお勉強の時間です(おからぺーストのレシピ展開)

食のお勉強の時間です(おからぺーストのレシピ展開)


ピンポンの音と同時に
たくさんのサンプルが届きました。

おからみなさんご存じでしょうが、
廃棄量が半端ないそうです。
私たちの毎日の食卓にのぼる
大豆製品の加工処理後に、出てくるこの『おから』
今、エコロジーが叫ばれています。
だけれど、私たち、日本人の食文化として
大豆加工品を多くとる、民族性があります。
ヘルシーブームで、ますます
植物性食品の重要度が叫ばれているこの時代、
その反面、加工しなければ食べにくいという問題などでも
多くの、課題が残されています。
おからは
パルプが中心で、食物繊維が豊富。
お肉好きの方や、お魚好きの方には
積極的に食べてもらいたい自然で健康的な食材です。
ただ、おからは、現時点では酸化しやすいため日持ちがしにくいのも特徴。
それらを思考錯誤した結果
ドライおから(パウダー状)、真空パック処理されたもの。
この2展開がいまでは、多く市販されています。

種類も豊富で、
黒大豆からとれるおからや、緑大豆からなど。
(これらの商品は、一般化はされていないようですが。)
色合いがあるので、これは面白い商品だなと
前から目につけていました。

おからは、それでなくても優秀。

おからは、もともと大豆から豆腐を作る時に出来る搾りかすです。

大豆は優れたタンパク質を豊富に含み、昔から「畑の肉」と言われてきたことは、ご存じだと思います。

また良質な脂質、食物繊維、ビタミン、カルシウム、鉄分、ミネラルなどの栄養素のほか、大豆イソフラボン、大豆サポニン、大豆レシチンなどの栄養成分を含み、栄養のバランスに優れた食品。

そんな大豆の搾りかすであるおからにも、大豆の栄養素が多く残っています。

おからには大豆タンパク質が多く含まれています。

大豆タンパク質は血液をきれいにする働きがあり、今日社会問題となっているメタボリックシンドロームや生活習慣病を予防するのにも役に立つ。

またおからの中には豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維は食べ過ぎを防ぎ、便通を改善するため、ダイエットでも大きな役割を果たしてくれます。

また女性ホルモンと似た作用を持つイソフラボンは、更年期障害や骨粗鬆症、肥満、乳がんの予防に役立ち、ダイエットしながら美容にも効果を発揮(これはもはや常識でしょう)。

他にも抗酸化作用を持つサポニンや、
細胞の新陳代謝に欠かせないレシチンは、
肥満解消効果とともに栄養学的にも注目を集めています。

と、言う具合に
これらを廃棄しなければならない現状に
みなさんも、頭を抱えていらっしゃいます。


私の主催している教室では、
こういったご相談を受けることが多々あり、
非常に、注目している部分だと思います。

小学校の給食にスイーツに展開できないか、
ある程度日持ちするようなものに
レシピ展開できないかなど。
添加物を安易に加え、そして日持ち良くすることは
きっと可能かと思われますが、
私的な考えですが
自分の手から作れないようなもの、
発色剤「亜硝酸ナトリウム」
合成甘味料「アスパルテーム」
殺菌・漂白剤「過酸化水素」
酸化防止剤「ブチルヒドロキシアニソール(BHA)
サッカリン (及び サッカリンナトリウム)
酸化防止剤などは、普段飲むワインなどに
加えられている、一般的な添加物の一つだと
認識しています。

過去の日本の食の状況を振り返ってみると
戦後、これらの添加物業界が
食の流通に大きな影響をおこしたことには
変わりないと思いますが、
これらがないと、日持ちしないと言う現状が
そもそもおかしいような疑問を感じます。
日本にも、世界にも
それぞれが誇る『保存食』と言うものが
あります。それらは、単に昔からの製法で
そして、極めて単純な原料で作られていることに
気付かされます。

現代の生活は、時間がないなども理由があるでしょうが
きわめて簡単に、手に入る食事が多すぎることも
大きな要因となってしまっているようです。

ただ食べる。
ただ口に入れる。
ただ栄養補給する。
など。

食事が軽く扱われていることに、私はいつも胸を痛めます。
一人暮らしであったり、家族と時間をそろえることが出来ない、仕事でおろそかになる。様々な理由もあるでしょうが
食事って言うものは
食べるだけではありません。
食卓を囲む時に生まれるものを
感じてほしいのです。
五感を鍛える意味でも
私たちにとっては本当に必要で、大事な時間です。
私たちが人生を80年生きるとしましょう、
単純計算ですが、
一日、3食とし87600食
2食としても58400食だけ、
中には、病気などで具合が悪い時、時間ないなどで
食べていないことも多いかもしれません。

孤食が増えていることもあり
小さな子供が一人で、大人も一人で
考えたり、お話を聞いたりすると切なくなります。

数限られたこの食事を、味わって、
会話を弾ませたり、一日の報告したり
してほしいものと、心から思います。

だからこそ、日々の食事は
美味しいのはもちろんのこと、健康的で
体調も整えることが出来、そうすれば
心の穏やかさも生まれてくるのです。

そういった面でも、楽しい食の演出で
ヘルシーで美味しいレシピを展開できればと
思っています。

話が長くなりましたが、
『おから』
優秀な食材であることは間違いありません。
きっと、食材としてだけなくとも
色々な加工したものに変化することが出来るでしょう。
私のアイデアですが、
口に入っても安全な、粘土とか
出来ないものかなと、思ったり。
お料理としては
過去に展開したものは
◆ おからポテトサラダ
◆ おからココナッツケーキ
◆ おからのフレーバークッキー
◆ 九条ネギのおからの炊いたん
◆ おからと干し野菜団子のエスニック甘酢テイスト
◆ おからでイタリンチョッキ
◆ おからでハンバーグ(特製デミ)
◆ おからとベジタブルのカツ
◆ おから入り広島焼き
◆ おからでナゲット風
◆ おからキッシュ
まだまだありますが
見ていただいた通り、バリエーション豊富です。
しかし、少量で胃にたまるので、胃弱の方には
加工した、豆腐や豆乳など大豆製品の方をお勧めいたします。
けれど、お肉が好きな人達などは
積極的に摂っていただきたい
優秀な食材です。

画像にも写っていますが
おからを練り込んだ、おからの糸こんにゃくや
おから蒟蒻などもあります。
こういった物を取り入れるのもとっても良いかと思います。

料理ってすごいことに、次々に私たちの手から生まれて来てくれるから
形となって家族に伝えることが出来る
毎日の優しい愛情いっぱいの贈り物です。
それに加えて健康的で美味しい食生活に
なっていければと、思います。

菜々食CookinClass SAYURI





Posted by レシピ制作・開発・レシピ動画専門スタジオ(菜々食cookingclass神戸料理教室) at 15:10│Comments(0)
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